あけましておめでとうございます
2021年が始まりましたね〜
一年前には想像もしていなかった日々が今ありますが、大変だけどなんだかそれに(いい意味で)慣れつつもある最近
この一年、近場の公園以外出掛けてないんじゃなかろうか…というわが家のちびちゃんたちも特に文句を言うことなく、ストレスをためるでもなく日々楽しく過ごしている姿をみて、
レジャー施設に行くことだけが「楽しみ」じゃないんだろうな〜
「楽しみ」方はいくらでも工夫できるんだなあ〜(大人は大変なんだけど(笑))
と実感しています
さあ、2021年のキッズパワー
大切なところはしっかり残して、変わるべきところはちゃんと進化させて…
少しづつ前に進んでいける年とできますように
今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします
皆様にとってもこの一年が前を向ける一年でありますように
今日はまたまた嬉しいお客様がありました
スクール1期生、
そして、私がKid's Powerに入って(正確には入る前から)最初にセラピーに伺わせていただいていた男の子
出会ったころは、4歳?なったかなってないかだったかなぁ
なかなかことばがでなくって、スクールに来ているときもまだ単語か数語文くらいで、
スクール自体にも通うかどうか(ついていけるのか・・)お母様も悩まれた男の子、
でも、人が好きで、みんなと過ごすのは好きだったので、一緒に頑張れたら~と私がちょっと強引にお誘いしたところがありました
なので、大変だったと思うのですが、最後まで個別のセラピーとスクール、どちらも頑張っていただいたんでしたよね~
ちっちゃくって、女の子に間違われそうなくらいかわいくって、嬉しいことがあるとピョンピョンとんでいた彼、
なかなかうまく遊べなくって、好きなのは電車を見てピョンピョン飛ぶこと、
食べ物も好き嫌いが激しくって、ホットケーキを作ってくれているお母さんの横で、バターを食べたり、ホットケーキのたねを食べたり、
気に入らないことがあると「いやー!」と断固拒否、
家から勝手に出ていって警察に保護されたこともあったり(本人は散歩していただけだったと思うんですけど)、
なんて、幼稚園時代はいろんなことがありましたが・・・
久々に会った彼は、私なんかよりもずーっと背が高くなり、
「かわいい」なんて形容詞からは程遠い立派な青年!
今は立派な会社員!
来月から繁忙期で土曜日も仕事になってしまうので、今日会いに来てくれたそうなんです。
毎日、7時頃には家を出てバスを乗り継いで会社にいって、8時から5時前まで働いているそうです。
ちょっと余裕のある帰り道は、少し遠回りのバスに乗って気分転換なんかしたりして♪
休みの日も一人で好きな電車に乗ったり、バスに乗ったり、図書館に行ったり、お店に行ったり・・・
と忙しくって家にいる時間はないくらいだそうなんです。
「もうウロウロしてね~」なんていうお母さんの横でまずいこと言われたというような感じで焦って「ウロウロじゃない!見てるから!」と反論する様子にはちょっと昔の彼の面影が(笑)
そうだよね~もう警察には呼び止められないよね~なんてお母さんと一緒に笑ったり。
「ちゃんと納税者になりました!」と笑顔でおっしゃるお母さん!
でも、ここまでくるのは本当に大変だったと思うんです。
昔のかわいいけれど大変だったころの彼を、
教えてあげたくてもなかなか学ぼうとしてくれない彼を、
学ぼうとしていてもなかなか覚えられない彼を、
知っているので、本当に本当に頑張っていろんな練習を続けてこられたんだなぁと。
(就労したと書くとあ~軽度だったのね~なんて思われる方もあるかもしれませんが、正直彼はそうではなかったと思うので)
大変だったと思うんですけど、お母さんもお父さんも、そして彼もと~ってもいい顔をしていらして、
私たちも嬉しくなりました。
ご両親が教えることをあきらめずにいてくださったので、電車を見てピョンピョンすることが生活の大半だった彼に、楽しいことがいっぱい増えたんだと思います。
もちろん今でも電車は大好き、でも見るだけからひとりで乗れるように、乗って好きなところに行けるようにもなっているんです!
こどもたちに教えていくことを「無理させてかわいそう」と表現されることもありますが、教えてあげることで、先の生活が豊かになるんだと思います。
そして、教えることは、教え方さえ間違えなければ、決して「無理をさせる」ことではないんです。
いつも決まったパックのジュースを飲んでいた彼が、
目の前で紅茶を飲んでいる姿にただただ感動でした♡
また会いに来てね~
「あそび」の中で教えれることはいろいろありますよ~と先日のブログでも書きましたが、
じゃあ、具体的には何が教えられるのでしょうか?
教えられることはい~っぱいあります!
教えられないことは・・・ないんじゃないでしょうか(大げさなようですが、思い返してみてもなかった気がするので)
ことば、アイコンタクト、体の使い方、手先のスキル、物の扱い方、
我慢すること、順番を待つこと、困ったときに助けを求めること、
他者とのコミュニケーション、相手の様子をうかがうこと(いわゆる空気を読むこと)、社会の中の暗黙のルール、
自己刺激を減らすこと、余暇スキル、
ひらがな、数字、描画スキル・・・
そして、人と一緒に何かをすることが楽しいということ
えっ、ほんとに・・
と思われるかもしれませんが、
幼児期の子どもたちは特別に机に座って何かを教えられるのではなく、
遊びの中で、人との関わりの中で、いつの間にかいろんなことが出来るようになっていますよね
今までのスタッフブログでも、どんなことをどんな形で教えてきたかいろいろと紹介はしているのでまた参考にしてみてくださいね
最後に、
わが家の話になりますが、
袋に何かと入れてお買い物ごっこ、保育園ごっこ・・・などなどするのがブームのちびたち、
気づけばあらゆるものがつめられた袋があちこちに・・・最近は薄いビニールぶくろに入れるのが加わり(買い物ごっこで)さらにぐちゃぐちゃ・・・
でも、先日、お出かけに必要なものをかばんに上手に詰める様子をみて、
あら教えてないのにいつの間に・・・と驚くことがありました!
左手で入口を空けて、大きいものから順に入れて、少しつまると中を確認して隙間を作ってまた次を入れる・・・
毎日のようにやってるあのかばん遊びのおかげか~と
まぁ、でも毎日毎日大量の物をかばんに入れられると、「も~!片付けなさい!」と怒ってしまうんですけどね~
子どもにとっては「あそび」はとっても大事な学びの場です!
幼ければ幼いほど「あそび」が彼らの生活の大半を占めます。
「あそび」を通して、ことばを学び、物の使い方を生学び、人との関わり方を学び・・・そして、一緒に遊んでいる相手を好きになっていくのです。
でも、中には「あそぶ」ことが苦手なお子さんもありますよね。
一生懸命お子さんと関わろうとしている保護者の方からも、
一緒に関わろうとしているのにすぐ離れていってしまうんです、
遊んであげたいけど何をしても楽しそうにしないし、
一人で遊んでいる方が穏やかだし、
一緒に遊んでいても楽しくなくて・・・
なんていうお話をうかがうことがよくあります。
そんなときでも、ちょっとした工夫をすることで上手に遊べるようになっていきます。
そのお手伝いを少しでもできたらな・・・という思いで、「Kid's あそびの教室」を始めることにしました。
一人一人のお子さんの楽しめるポイントを探し、遊び方のコツをお伝えしていきます。
そして、その遊びを通してどんな練習をしていけるかもお話します。
何よりも保護者の方とお子さんが一緒に関わることが楽しい!と思っていただけるようにお手伝いさせていただきたいと思っています。
私たちがセラピーに伺う際、セラピーをする時間と同じ、それ以上にどんな遊びを、どんなやり方でするかを考えることに費やします。
そうして、17年間積み上げてきた「あそび」がたくさんあります。
その「あそび」をたくさんご用意して皆様のご参加をお待ちしております!
詳細は近々ニュースにて公開予定!
受け付けは開始しておりますので、ぜひぜひ一度お問い合わせくださいね。
(感染対策のため、1回にご参加いただける方を限らせていただいておりますので、ご希望日がある場合はお早めにお問い合わせください。)
「紙コップ」
これだけあれば、いくつもいくつも遊びができます!
100均でも手に入るこの紙コップに私たちはい~っぱい助けられてるんです!
たくさんできる遊びの中から、まず「紙コップタワー」をご紹介しようと思います。
こんなお子さんに!
何かを積んだり、組み立てたりするのが好き
積木を積んでいるとよく倒しにくる(倒したり壊したりするのが好き)
小さいものが散らばっているのをよく見ている(遊んでいてもすぐにぐしゃぐしゃとする)
用意するものは
紙コップ(お子さんが自分で積みやすい大きさのコップ)
アレンジのために:クレヨン、シール、タオルなど
遊んでみよう
①「コップタワーしよう」とコップを見せる(コップは大人が持っておく)
②床や机の上にコップを並べていく
③(子どもにも数個渡し、一緒に積んでもらう)
④最後まで積めたら子どもに倒させてあげる、もしくは「せーの」と一緒に倒す
⑤(倒れたコップを一緒にバラバラにして遊ぶ)
⑥コップを集める
⑦②から繰り返し
こんな練習やってみよう
・アイコンタクト
①のところで、視線があったら積み始める
②のところで、数個並べて止め、視線が合ったら続きを積む
③のところで、視線があったら数個コップを渡す
④のところで、積み終わったら視線が合うのを待ち、あったら倒させてあげる
・マンド(要求言語)
②のところで、「積んで」「並べて」「高く」
③のところで、「かして」「もっと」「たくさん」
④のところで、「倒そう」
⑥のところで、「集めて」
⑦のところで、「もう一回」「積んで」
*発声が難しいお子さんの場合
④「ドン」「バン」「ばらばら」
・タイミング合わせ
④のところで、視線があったら「せーの」と掛け声をかけ、一緒に倒す
・ソーシャルスキル
②のところで、大人がコップを積んでいく間、そばで待つ練習
すべて終わるまで倒さずに我慢する練習
③のところで、1個ずつ交互に置いていき、順番を待つ練習
②のところで、わざと積むときに大人が失敗する(途中で倒してしまう)ことを入れ、失敗しても怒らない練習
③のところで、最後の1個をわざと大人が置いて、最後を置きたい、1番になりたいといったこだわりがある場合に我慢する練習
・手先のスキル
手先の活動が苦手な子にあえて一緒に積んでもらい、ゆっくりコップを置く(もう片方の手で下のコップをおさえる)練習をする
お子さんが簡単につめる大きさのコップよりも一回り小さいコップを使用して、こどもにも一緒に積んでもらう
遊びのバリエーション
・キャラクター探し:並べるコップいくつかの内側に、こどもの好きなシールを貼ったり絵を描いたりしておいて、倒してバラバラにしたあとに二人で探しあいっこをする
・タオルを敷いて引っ張る:机の上にタオルをしき、その上にコップを積む、二人でタオルの片側を持ち、「せーの」などタイミングを合わせて引っ張って倒す
とこんな感じでしょうか。
まとめていくとこんな感じですが、コップの大きさ、個数などお子さんに合わせて調整していかないといけない部分もあるのが遊びの難しさ。
なかなかお一人お一人に合わせた遊びをブログでご紹介していくのは難しいので、その部分を少しでも解決していけるために今新しいサービスを企画中なので、いましばらくお待ちください!